ひきこもり力

感染症流行の影響で、学校が休校になるなど、思わぬ事態となった2020年。

まだまだ、しばらくは注意しながら、つき合っていく必要がありますね。


また流行が始まれば、外出自粛も致し方ないでしょう。


こんな時、外に出られないと辛い、という人は、

大きなストレスを抱えることになりますね。


内にこもっている力も、必要な時代ともいえるでしょう。


実際、「巣ごもり需要」として、様々な

おうち商品やサービスが、売り上げを伸ばしました。





パソコンやスマホなどの他、ネット通販など、

インターネット関係の需要は、UP!


学習やリモート会議のためのツールや

インターネットゲームは、大人気でしたね!




また、食材などの宅配をする生協や

近くまでやって来てくれる移動スーパー然り。




お家でジムをする機器も、大人気で

我が家も、フィットネス・バイクを導入しましたが

第一希望の機種は、在庫がないとかで手に入りませんでした。

子どもたちがおうちで学べるようにと

様々な機関が、ネット上の教育コンテンツを

公開もしてくださいましたね!!



普段通りの環境でなくても、こうしたツールを活用して

より快適に、より良い学びや暮らしのスタイルを創り出していくことは


変化に適応して、これからの時代を生き抜いていく上で

とても重要な力になってきそうです。




そんな時に、この本が再版されたことを知りました。

ちょっとしたご縁のある編集者の方の、SNSでの投稿にあったのです。



それが…、思想家の巨人とも言われた

故 吉本隆明氏の著書 「ひきこもれ」



以前から、子どもたちの不登校についてご相談を受けていた時に

この本と出会い、参考にもさせていただいていた訳ですが…


改めて、この時期に…というのは、時代が必要としているということなのかもしれませんね…。



不登校やひきこもることを、問題だ!としているのは、一体誰か?…何故か?


実は、「ひきこもり」的な時間や作業は、

とても大きな価値を生むのではないか…という仮説は

「ひきこもり」的な仕事をしていた私には、とても理解ができます。




※コンピュータに向かって、ITのシステムを作ったり

 プログラムを書いたり…

 学校とは全く違う、子どもたちの学びの企画を考えたり…

 

 というのは、「ひきこもり」的な作業です。






学校へ行くことに対してストレスが強い子どもたちは

相変わらず一定数いて、この6年間は増える一方という現状もあります。


※2019年度は、小中学生の1.7% 人数でいうと、164,528人
 前年度から、20,497人 増えているのだそうです。
 (文科省 平成30年度調べ)

 すごい人数だと思いませんか…?


たった、1.7%と捉えるか、それとも、164,528人の子どもたち と捉えるか

個々の問題、ではなく、社会の問題‥となっているこの状況を

これを機に、考え直すのも、ひとつの「ひきこもり力」を要する作業なのかもしれません。