「羊毛(ウール)」を使って、フェルティング(フェルト化)や糸紡ぎ、そして織る体験を
親子で楽しんでいただきます。
何千年も昔から人類が、衣類や帽子・布団・絨毯や、ゲル(パオ)というモンゴルの住居に、
また古くは武具としても使われ、現在は建材としても活用されているという、
とても身近な素材を知り、親しんでいただくためのワークショップです。
羊毛の感触、温かさや心地よさを、実際に触れて、楽しんでいただきながら、
長い歴史の中で、羊と共存してきたことに、興味を持っていただけたらと思います。
調べていくと、羊、羊毛といっても、様々な種類があることに驚きます。
セーターなどでおなじみの「メリノウール」は、「メリノ」種の羊の毛ということになります。
ほかに、「サフォーク」や「ロムニー」「コリデール」種などがあります。
羊はほかに、皮や肉を提供してくれる大切な家畜、
特に、放牧や牧畜して生活してきた民族にとっては、
かけがえのない存在、ということになりますね!
羊が日本にやってきた記録は古くからあるようですが
本格的に飼育を始めたのは明治時代と言われています。
夏が高温多湿の日本では、生息が難しかったのでしょう。
羊の毛刈りは、羊たちの健康維持のためには、
とても重要な作業ということになります。
毛には、羊毛のほかに「獣毛」と呼ばれる
「カシミヤ」「アルパカ」や「アンゴラ」「キャメル」などの製品をよく見かけます。これらはそれぞれ、
「カシミヤ山羊」「アルパカ(山羊)」「アンゴラウサギ」「ラクダ」の毛です。
実際に触ってみると、その違いが良く分かります。
なぜ、「羊毛(ウール)」体験なのか…
おやイストが羊毛ワークショップを実施する目的について
少しばかりお話しましょう!
第一に、私たちがいつも着ているもの、
それは、一体何からでいているのか…?
どこで、誰が、どんな風に作ってくれているのか…?
そんなことをちょっぴり意識してもらうため…
着ている服には、原材料や生産国の表示がありますね。
最近では、だんだんと天然素材の洋服を見つけることが
難しくなっています。
また、日本製と書かれたものはもちろん、
中国製が多かったのが、現在、少し変わりつつあります。
これらを見るだけで、世界情勢、経済事情がちょっぴり見えてきます。
第二に、買って着るという「消費者」の体験だけでなく
自分で作るという体験をしていただくこと。
それは、身につけているもの、身近なものだけでなく、
ほかの周りのものまで、何でどのように作られているのか
「ものづくり」についての興味関心を持つことにつながるから…。
そして、自分にも創る力があること、を知ってほしいと思うのです。
創る力があれば、誰かの作ったもの、既成のものに頼るだけでなく、
「自分で創る」という選択肢を持つことができますね!
そして、創ったという達成感の積み重ねが、
自信・自己肯定感をもたらしてくれるでしょう!
ものづくりの体験があると、「新しいものづくり」へ応用ができますね!
新しい時代の「創造」への力となるでしょう!
第三に、太古から羊と共に育んできた私たち人類の
文化や歴史への興味関心につなげていただけたらと思います。
日本の近代史も、繊維工業から自動車工業への転換が
経済発展を支えていったという歴史がありますよね。
その元となった「糸紡ぎ・機織り」を実際に体験したことがある方は
おじいちゃん・おばあちゃん世代にも少なくなっています。
こうして、ワークショップという形で楽しんでいただくことで
日本の経済発展の礎について、そしてその後の展開について
興味を持っていただけたらと思うのです。
ほかにも具体的に挙げれば、数多くありますが
こうした様々な知的好奇心へのいざないを
羊毛ワークショップを通して
お子さんたちに働きかけることができるのです!
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