川の水害 シミュレータ活用を!

2020年の梅雨、各地で水害が発生していますね。

 

被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 

そして、まだ梅雨が終わっているわけではないので、今しばらく警戒したいですね!

 

 

2018年の西日本豪雨の際、広島では「土砂災害」が多く発生し被害も甚大でした。
近くの二級河川では、土石流が川をせき止めたことで氾濫し、

道路が川になり土砂が下流域に広がっていきました。

 


今年の豪雨では、広島県の一級河川「太田川」でも、
一時、氾濫水位に達したところもありましたが、
同じ中国山地を水源として日本海側へと注ぐ「江の川」が氾濫
大きな被害を出してしまいました。


 

中国新聞の記事によると、2018年の西日本豪雨を教訓に、早目に避難していた方も多かったとか。
「多くが浸水前避難、西日本豪雨教訓に」

まずはご無事で何よりです。見習いたいと思います!

 

 



九州の水害も甚大で、球磨川の浸水について驚きの記事を拝見しました。

球磨川の6カ所で過去最高水位 国交省観測 球磨村大野で 15.99メートル

熊本日日新聞

 

その水位に驚いて、シミュレータではどうなるか、試してみることに…。

 



下記は、「地点別浸水シミュレーション検索システム」の画像。

観測地点は、川幅がぐっと狭くなる手前 「渡駅」近く。

(下記画像で、赤いポインタが表示されています)



このシミュレーションは、「破堤」が前提となっているようなので

「浸水水位が最も深い破堤点」を選択して、シミュレーション。

 

破堤後の時間経過とともに、


・「浸水予想域」が、地図上にピンクで表示

・「水位」が、人の画像とともに表示 されます。

 

 


破堤40分後 ‥ 観測点では、まだ変化はありません。

ところが…

 

 



破堤50分後… 水位は一気に、1.65mに!!

 

 



破堤60分後… 3.19m

 



破堤70分後… 4.28m

  80分後… 5.1m

  3時間後… 10.41m

 



そして、 6時間後… 12mに達します。

 

 



以降、徐々に水位は下がっていく予測になっていますが
家の周辺を歩けるのは、最初の40分までということのようです。

もちろん、避難先がどのような予測になっているかも
確認する必要があるのでしょう。



川の水位情報を確認しながら、ある程度の水位に達したら
早目に避難することを、その土地土地で習慣化できたらよいのかもしれません。



広島県も、一級河川の太田川上流域は、球磨川同様に
川下の方が狭くなっている場所があります。

今回、各所で氾濫危険水位を超えていました。


それが、上流から中流へ…と徐々に下っていきます。

この時間差が恐いなあと思いました。



よく出かける市街地は、河口に近い下流域ですが
改めて確認すると、源流はそんなところにあるのか…
と思うほど、山をぐるっと遠回りしています。


長い河川の場合は、その点、本当に要注意ですね。

 



浸水シミュレーション



折角、専門家の方たちが詳しく調べて提示してくださっているデータですので
ぜひ、活用したいものです。

川の影響を受けやすい地域の皆さんは、ぜひ、確認してみてくださいね!!

皆さん自身の、子どもたちの、大切ないのちを守るために…